中小企業こそ取り組むべき!事務作業の自動化による人手不足の解消と生産性向上
中小企業の深刻な人手不足
執筆者:株式会社船井総研ITソリューションズ
日本商工会議所が2018年6月に発表した「人手不足等への対応に関する調査」によると、65%の企業が人手不足と回答しています。
また、中小企業庁の「2018年版中小企業白書」においても、従業員数が少ない企業ほど、人材が不足傾向にある(人材の未充足率が高い)との調査結果が掲載されています。
実際に、人手不足や人材採用・育成に関して、以下のような悩みを持つ経営者が多いのではないでしょうか。
- 長年勤めてくれたベテランスタッフが退職することになったが、業務の引継ぎが上手く出来ず、困っている。
- 事務作業が繁雑すぎて、新しいスタッフを配置しても覚えるまでに時間がかかる。
- 各業務が属人的になっていて、業務が一時的に忙しくなっても、助けてあげる事が出来ない/適正な人材配置が難しい。
人手不足解消のため、人材の採用、育成に取り組む企業は多いかと思いますが、少子高齢化の進む日本において、採用募集をしてもなかなかいい人材を採用できなかったり、そもそも応募自体が少なく、人手不足はますます深刻化しているようです。
事務作業の自動化による人手不足の解消と生産性向上
では、どうすれは、人手不足を解消する事が出来るのでしょうか。
その解決策として、近年、注目されているのが、RPAです。RPAとは、“Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)”の略で、人間に成り代わってパソコン上のソフトウェアを操作してくれる等、作業を自動化する仕組みのことを言います。
このRPAを使って事務作業を自動化する事で、その事務作業にかけていた時間を短縮したり、無くす事が出来るため、人手不足の解消に寄与します。
既に、様々なRPAツール/サービスが出てきており、例えば、以下のような業務を自動化する事が可能です。
- 受注入力
- 納品書・請求書作成、印刷
- 入金消し込み
- 販売管理ソフトから会計ソフトへのデータ入力
etc...
上記は自動化できる業務の一部です。基本的にはパソコン上の作業を自動化する事になりますので、現在、手書きや手作業で行っている作業については、まず、ソフトウェアを導入する等、IT化が必要ですが、事務作業の自動化が実現すれば、業務負荷の軽減や、業務の引き続きがスムーズに出来るようになる等、スタッフの生産性向上に繋がる効果が期待できます。
以上、RPAによる人手不足の解消、生産性向上についてご案内しました。中小企業において業務効率化を実現するためには、IT(ツール/システム)の導入・活用は欠かせないものとなっています。