コラム
業務効率化や生産性向上など、中小企業のさまざまな課題解決に役立つ情報をお届けします。
  1. トップ
  2. コラム
  3. 中小企業における在庫管理業務の効率化手順

中小企業における在庫管理業務の効率化手順

何故経営者は在庫管理に対する問題意識が低いのか

イメージ画像

執筆者:株式会社船井総研ITソリューションズ

中小企業の経営者に在庫管理について話を聞くと、「在庫管理は特に問題無い」「在庫数は概ね把握できている」等といった答えが返ってきます。
しかしながら、在庫管理の現場で実態を調べると、多くの場合、適正な在庫管理ができていないだけでなく、在庫がどれだけあるか正確に把握できていないことがあります。
過剰な在庫を抱えている一方で、売れ筋商品に欠品が発生して売上の機会損失になっているケースも良く見かけます。
では、何故このような現象が起きるのでしょうか。これは、企業の在庫管理担当が正確な在庫を把握できていないにも関わらず、経営者には「それらしい報告」をしているからです。
さらに、在庫は、貸借対照表(B/S)への影響はありますが、損益計算書(P/L)への影響が見えにくい為、経営者の問題意識が低くなるのです。
在庫管理を疎かにしていると、少しずつ会社の経営を蝕んでB/Sの悪化を進行させている事になりかねません。

在庫管理のステップとIT(ツール/システム)の活用

とはいえ、人的リソースの少ない中小企業においては、「在庫担当など専任でつけられない」というのが実態では無いでしょうか。
中小企業において、適正な在庫管理を実施できる体制・仕組みを作るには、以下の手順にて進める事をお勧めします。

・在庫管理体制構築のステップ

1. 現状を把握し、現在の在庫をデータ化する
2. 上限/下限在庫数や在庫期間等の管理基準を設ける
3. 入庫・保管・出庫のプロセスを明確にする

※上記1〜3の手順を完了させた上で、次のステップへ進む

4. 簡易的な在庫管理のシステムを導入する
5. 現物とシステムの流れを一致させる

現状が分かっていないままIT導入をしても、期待する効果は得られません。むしろ、現場が混乱してトラブルが発生してしまうなど、マイナスの影響が出てしまいます。新しい試みを始めようとした時は、IT導入に限らず負担がかかるものです。日々の業務で忙しい現場のスタッフからすると、IT導入の初期段階は普段の作業にさらに作業が発生することになるので、前向きになれない人も出てきます。
まずは、そういった現場の負担や事情を理解した上で、IT導入の理解を得ることが大切です。

今回ご案内した在庫管理業務に限らず、中小企業の業務効率化を実現するためには、IT(ツール/システム)の導入・活用は欠かせないものとなっています。

楽一について詳しくはコチラ ご相談・お問い合わせはコチラ
ページトップへ