独創的な着眼点と柔軟な発想から、会社員時代よりさまざまな商品アイデアをお持ちだった古市社長は、その商品実現化を目指し1993年5月に独立。包装・梱包機器と包装資材を設計・製造・販売するストラシステム株式会社を設立されました。以来、4件の国内特許を取得するなど確かなオリジナリティと成長志向で業務を拡大。煩雑化する売上管理などの効率化を目的に楽一を導入され、今では本社・事業所を結ぶネットワーク化も実現されています。
「会社勤めをしていた頃、社内のシステム化に携わっていたこともありましたので、業務効率化の意義や必要性は会社立ち上げの頃から理解していました。そして我が社もそろそろと思っていた時に、楽一を知ったのです」。今から約9年前、業務の効率化にあたって古市社長自らが複数のシステムを比較検討されたそうですが、その中のひとつに楽一<RX55-2>がありました。
最終的に楽一をお選びいただいた理由について「一番の決め手は、お客様の指定伝票へ手軽に対応できたことですね。手間や費用を最小限に抑えながら、見慣れた伝票を画面に表示して入力・出力するようにできるのは、それだけでもたいへんなメリットだと感じました」
また導入時の感想として「担当者の方が楽一をよく理解されていたので、サポートを受けながら順調にスタートできた印象があります。先ずは売上管理のシステム化から着手したのですが、それまでの伝票処理はすべて手作業で行っていたものですから、導入前後の業務スピードに大きな違いが出たことはもちろん、スタッフの負担の軽減や、ミスの削減などにも役立ってくれたと思います」と話され、スムーズな導入にご満足をいただけたご様子でした。
<RX55-2>導入から1年ほど経った頃、日々の業務の変化に手応えを感じられた古市社長は、埼玉県和光市で業績を上げていた埼玉支店にも<RX55VA2>を設置されました。「楽一は本社で成果を上げていて、売上管理システムとして抜群の性能を感じていましたから、次のステップとして支店でも伝票業務などの効率化を図ろうと考えたわけです。そこで、本社と同様のシステムをスタンドアローンで導入しました」
また古市社長は給与業務のシステム化にも着手。「楽一導入当初から、給与のシステム化も私のプランに入っていました。これも段階を踏んだということです。給与システム自体も、先ずは給与計算のみを楽一で行い、年末調整などの業務は会計士さんを併用しました。楽一は操作性も良いと思いますが、オペレーターの慣れなども考え順序立ててシステム化していきました」
着々と業務の効率化が進み、宇都宮営業所・大阪事業所の開設と事業も広がりをみせていく中で、本社・支店それぞれで管理されていた情報の一元化と、その有効利用が次なる課題として浮上。その解決に向け、2009年3月、楽一をサーバモデル<NS-S100R>にリプレイスされ、ネットワーク化を実現。各事業所の販売状態を本社にいながらチェックするとともに、経営の指標となるさまざまなデータの収集・分析を行うなど、営業戦略の面からも楽一の活用を始められました。
「ネットワーク化以前は、支店からの情報は書類をプリントアウトしてFAXで受け取るなどしていましたので、余計な時間や手間がかかっていました。今は本社にいながら情報をリアルタイムに画面照会できるので、これだけでも嬉しい進化でした」と話される古市社長。続けて経営分析資料の活用についてお伺いすると「今は全社で集計した情報から、得意先別・商品別・事業所別・担当者別の売上管理表などを作成して定期的な確認を行っており、ここで様々気付くこともあります。また、このデータは毎月の営業会議でも使用しているのですが、達成率など詳細なデータを分かりやすくスタッフへ示すことができるので、会議の質も変わってきている気がします。社員のモチベーション向上にも役立っていますね」とその有用性をお話しくださいました。
古市社長はまた現状で感じられている楽一のメリットを一言で「数字の見える化」とも表現してくださいました。「私たちのお取引先は千数百社にも及ぶのですが、個々のお取引情報から、先ほどお話ししました月々の販売・売上に関するものまで、必要な情報を適切なかたちで見られるようになったという意味ですが、本当に力になってくれていると思います」
最後に、これからの展望として「楽一にはこのほかにも様々なデータをアウトプットできる機能が備わっていると思いますので、これからもカシオさんのサポートを受けながら、その利用の仕方、役立て方などを考えていきたいと思っています」
高い発想力・創造力で市場を開拓してきたストラシステム株式会社。海外進出も始まったその力強い歩みを、これからも楽一がサポートし続けます。