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自社の経営状態を迅速に把握できる仕組みとは

経営者が把握すべき経営情報とは

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執筆者:株式会社船井総研ITソリューションズ

企業は、キャッシュ(現金)が滞ると倒産します。
中小企業の経営者にとっての「経営状態」とは、売上とキャッシュです。多くの経営者は売上情報を自らのパソコンの表計算ソフトや販売管理ソフト、会計ソフト等で管理しており、キャッシュは通帳等で確認しているかと思います。
経営者は、自身の会社が最悪の事態にならないように「資金繰り」には、必要以上に時間を掛けているかと思います。

しかしながら、本来、経営状態の把握とは、事業別や商品別、得意先別に売上が伸びているか、営業利益を何パーセント維持できているのか、昨年対比では、何パーセント向上したのか等、業績向上、事業発展のための経営判断に必要な情報を把握することであるはずですが、中小企業において、本来の経営状態を迅速に把握できる仕組みを持つ企業は少ないようです。

経営状況を迅速に把握する仕組みの導入ステップ

では、経営情報を迅速に把握する仕組みをどのようなステップで進めていけば良いのでしょうか。下記のステップを踏む事をお勧めします。

① 経営施策を再検証する(何年または何カ月先を見越す施策なのか明確にする)
② この経営施策を実現する為のシナリオを策定し、タスクを洗い出す
③ タスクを実施する為の経営情報が何か整理する
④ 必要な経営情報がアウトプット可能なITの仕組みを選定・導入する
⑤ 必要な経営情報をアウトプットする為に必要な情報をどのタイミングにどの業務で入力させるかルール化する
⑥ 必要な経営情報が通常業務として定期的にアウトプットされるようスケジュールする
⑦ アウトプットされた経営情報からタスクを実行し、シナリオに合った経営施策を実現する
⑧ 経営施策の検証を行い、定期的に改善を行う

経営施策が無いままITの仕組みを導入しても、期待する効果は得られません。
必ず経営施策を具体化し、スケジュールとタスクに分解し、そのタスク実施判断に必要なアウトプットをITの仕組みから定期的に出力する事が重要です。その上で、そのアウトプットを出す為にどのタイミングでどのような業務で情報を入力したら良いかをルール化できると、仕組みを構築した効果が期待できます。
気をつけなくてはならない事は、先行してITの仕組みを導入し、その後「その仕組みにどの情報を入れるか考える」では無く、経営施策に必要な出口(アウトプット)を決めてから、実現できるITの仕組みを検討する事です。

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